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車体の色に見えるトヨタとスバル、お客さんの思い入れ

車体の色に見えるトヨタとスバル、お客さんの思い入れ

 半年ほど前に発表されたスポーツカー「86(ハチロク)と「スバルBZR」。
この車、ご存知の方も多いだろうが、トヨタとスバル(富士重工)という異なる車メーカーが共同開発、というちょっと変わった趣向で発売された、性能も見た目もほぼ同じな車。
 面白いのは、同じ車にも関わらず、トヨタとスバルで、その人気色が違っていた点だ。
 トヨタで最も売れた色は白。
 これに対してスバルでは青が一番人気となった。
 これは、色彩の面から見ると、それぞれの会社のお客さんの気質が垣間見えるような気がする。

トヨタ.jpg

スバル brz.jpg

 どんなに多くても1車種10色程度。通女言う6~7色程度のカラーラインナップであることの多い車のカラーリングでは、実はある一定の法則がある。
 「6:3:1の色の法則」というもので、色のラインアップはそれぞれ役割を持った6割:3割:1割で配分される。つまり7色の場合だったら、だいたい4色:2色:1色位の色分けとなる。

 それぞれの役割は、
「どんな人にも嫌われない」ベーシックカラー:4色
「みんなと同じはちょっと嫌。少し冒険したい」ステイタスカラー:2色
「流行の先端を味わいたい」トレンドカラー:1色

 というもの。
 ベーシックカラーは、白、黒、グレーを中心とした色で、ステイタスカラーはゴールドやブルー、あるいはワインレッドなど、ちょっと遊びのある色。そしてトレンドカラーは、その時代の流行の色が付けられる。ここしばらくトレンドカラーとして流行となっていたのは、けっこう意外に思われるかもしれないが、紫や黄緑といった色だった(各車種のサイトやCMなどでTOPに登場する「新しさ」を感じさせる色)。

 さてこのグルーピングでトヨタとスバルを見てみると、トヨタに白は「どんな人にも嫌われない」ベーシックカラーに属し、スバルのブルーはステイタスカラー、つまり「みんなと同じはちょっと嫌。少し冒険したい」色のグループに属している。
 もちろんラリーで活躍したスバル車のボディーカラーの印象が強烈なのだろうが、「普通は嫌!」という、車に対する思い入れの強さがある、スバル車ファンの方々の顔がそのまま見えてきそうな傾向である。
 あるいは業界におけるトヨタとスバルの位置を思わせるような現象とも言えるかもしれない。



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