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濃くない「濃いシチュー ホワイトショコラ」

先日、面白い製品を見つけた。
シチューの人気ブランド「濃い」シリーズの冬季限定の製品であると言う。
製品名「濃いシチュー ホワイトショコラ」。
ネットで製品の紹介を呼んでみると、

とろ~りとホワイトショコラが溶け込んだ新感覚スイートシチュー
濃厚なクリーム感、ミルク感が特徴の「濃いシチュークリーム」に、"ホワイトチョコレート"の旨みとコクを加えた冬季限定の新感覚シチュー。

TKY201210250188.jpg

とのこと。シチューにチョコの「旨み」。その味がいかなるものか、残念ながら試してはいないのだが、気にかかるのはそのパッケージである。

クリーム色のロゴに紺色の縁取り。
背景は、ブルーグレー。商棚に並べられたシチューのパッケージの中でも異彩を放つ色彩をしている。
このパッケージの色構成、ショコラを意識したのだろう。遠めに見ればなるほどチョコレートのパッケージのようにも見える。新感覚を訴える上で、その斬新さを表現したのも理解できる。しかし、残念な事に、新感覚を求めるために、私たちがシチューにも求めているクリーミーな旨さ、この商品の特長であり、最大の魅力でもアル「濃い」のイメージをほとんど感じることが出来ない。最も目立つのは、背景色になっているブルーグレー。

確かにクリーム色と紫色は正反対の色、いわゆる補色の関係になっていて、お互いの色を最も引き立てる2色でもある(赤と緑、トマトとレタスのサラダが鮮やかに見えるように)。

たた、クリーム色を引き立てるための紫色ならばよいが、くすんだ、灰色がかった紫色を使うのはいけない。シチューの濃厚さを引き立てる仕事をしないばかりか、青系統の食欲を減退させる効果だけが残ってしまう。

その昔、「オホーツク流氷カレー」という、不味そうに見えるが実は美味しいカレーというのが話題になったが、青と言う色はその位、不味い色の代表的存在で、食品の味のイメージとしては非常に期を使わなければいけない色なのだ。

オホーツクカレー.jpg

それにしても、そもそもなぜシチューにチョコなのだろう。なるほど、シチューもチョコも、クリーミーでミルキーでコクがあり、という共通のキーワードを持っている。ならば、と言うことなのかもしれない。

そういえば、以前これと同じ現象を目にしたことがある。
缶コーヒーである。缶コーヒーは、嗜好品としてタバコと非常に似通った位置関係にある。表現も爽快、味わい、深みといった言葉が好まれる。ならばタバコの世界で受けているキーワードをコーヒーにも付けたら。たぶんこうして出来上がったのが「メンソール缶コーヒー」である。

メンソール缶コーヒー.jpg

パッケージはこれまでの缶コーヒーではほとんど無かったライトグリーン。まさにメンソール。ただ、どうやら売り上げを見るに缶コーヒーのファンいまひとつピンときていない様子だ。
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